【書き起こし】苫米地メソッド009「スコトーマの原理」

苫米地英人YouTube 公式チャンネルで2017/02/17から公開されている苫米地メソッド009「スコトーマの原理」の無料動画を全文書き起こししました。


 

じゃあ今日は一番基本のスコトーマの話しようかな。どこでも出てくる言葉だし俺の本でも必ず出て来る言葉だからさ。本をちゃんと読んでる人にはわざわざ説明する必要ないかもしれないけど、一応ね。

スコトーマというのは、もともと眼科の医学用語で、健康な人でも、眼球があって、水晶体・レンズがあって、そこで像がカメラとおんなじで、入ってきた光が後ろに像を結びわけだ。フィルムに当たるところ。CCDに当たるところ。そこのところの受けたものをデータで送るんだけれど、神経だから、受けているものを送る神経束の部分が眼球の後ろから出るわけだ。神経束の部分に関しては、逆に言うとさ、物が写んないわけだ。送るところね。だからそこにどうしても盲点ができる。あとは怪我だったり病気だったりもしくは年取ったりして、眼球のいろんな視神経の中で映らない部分ができてくるわけだ。
そういう眼科の用語で、映像として神経が情報として取り損ねたやつをスコトーマっていうのね、だから日本語では盲点って訳すわけだ。

盲点って人間にはいっぱいあるのね。眼球を1箇所に固定してこう…動かすと消える場所があるわけだ、だけど実際の我々の目はキョロキョロ動いていて、でバッファがあるわけだ、脳の中でね。そのバッファメモリの中にデータが入っているから、実際スコトーマの部分っていうのは、情報処理上は、事実上は問題ないわけだ。それを眼科の用語ではスコトーマっていうのね。

ただそれを心理学用語でスコトーマっていうようになったのね。それは1970年代からルー・タイスがずっと言い続けてるから、だからルー・タイスが最初に心理学用語として言ったかどうかは知らん。だけど何と言ってもルー・タイスのおかげでスコトーマという言葉は心理学の言葉で使われるようになった。まさにルー・タイスのおかけで。コーチングの中では重要な概念。だから本来はあるのに眼球に映ってるかもしれない、水晶体っていう意味ではね、だけどどっかで消えちゃってる情報、それを心理学用語でスコトーマというわけね。

一番簡単なのは、私たちの無意識は、重要だと思っていること以外は落とすっていう不思議な傾向があるわけね。

これは心理学というよりは、情報処理の話で人間の脳細胞はだいたい、誰が数えたのか知らんけど、160億個あるわけだ。ひとつの脳神経、脳細胞だよね、ニューロン、脳細胞が160億個ある。その細胞と細胞がどっかでこう…繋がってるわけだ、枝を張り合って。その枝を張り合って繋がってるポイントだよね、簡単に言うと。それをシナプスっていうわけだ。その繋がり目、シナプスっていうのは、1細胞あたり数千あるわけね。

そうすると単純計算で160億かける数千だと100兆あるじゃん。100兆のニューラルコネクションがあるわけだ。それをもしも数学的な、脳神経に情報が入ってきて、俺らS字曲線でシグモイド曲線ていうんだけど、自然界はみんなそうで、ほんのちょっと情報が入るとあんまり鈍感だけど、ある程度いくとすごい敏感になって、ある程度以上いくとまた鈍感になるじゃん?その鈍感・敏感・鈍感、みたいな感受性はこういうS字曲線を描くわけね。だから1神経あたりの、1シナプス当たりこのシグモイドのレベルがあるわけね。だからどれくらい強く繋がってるかだよね、だからシグモイドも非線形な曲線でありながら、さらにすごく強くつながる、どれくらい増幅されるかって言ってもいいね、信号がね。そのつながりの強さという関数が、数学的には定義できるわけだ。

だからもしも我々が脳のシミュレーションをやるということは数学的にいうと100兆次元の偏微分方程式を解けばいいわけだ。100兆次元の偏微分、、俺には解けません。コンピュータでもどんだけ時間かかんのでしょ。実際に人間の脳もそうで、本当にいちいち何かある毎に100兆次元の偏微分方程式なんか解いてたら、おそらく餓死する。

何故かと言うと、私達の脳は、結構進化したけど私の胃腸はあんまり進化してないんだよ。だって豚の胃腸と人間の胃腸はほとんど変わんないよ。だけど人間の前頭前野は異常に進化してるわけだ、豚どころか、だいぶ進化してないありとあらゆる生物と、哺乳類に限るとしてもさ、人類の消化器なんかの進化のレベルと脳の進化のレベルはぜんぜん違うわけ。簡単に言うと人間のエネルギーの半分は脳だけで使ってるわけだ。臓器というレベルで言うとどの臓器よりも圧倒的にエネルギーを使ってる。で、それもフル稼働してないわけだ。フル稼働するっていうのは、100兆次元の偏微分方程式、どうやって解くかは別として、生物学的に解くとしたら、とてつもないエネルギーを使ってるわけだ。

昔の人がシミュレーションした計算があるんだけど、だいたい、原子力発電所1個分くらいの電力を食うんじゃないかと言われてる。もしもフル稼働してそれをコンピュータでシミュレーションしたらね。だからそれくらい電気を食う、そんなに飯食ってねえじゃん。アナログ計算で遥かに遅いクロックサイクルで回したとしても、おそらく変電所1個分くらいの電気を食うだろう。1日変電所1個分の飯誰も食ってない、ってことは私達の消化器は脳がフル活動するほどの栄養、栄養ってエネルギーだよね、栄養を、エネルギーを供給できないのが私達の胃腸。

だから将来は首の、胃腸の代わりに、なんかパイプ付けてそこからエネルギーを無限に送れるようになってさ、ひとり1プルトニウム原発所みたいな時代が来たとしたら、その時代はプルトニウムじゃないと思うけど、核融合H3原発かもしれないけどさ、そういったものがさ、重水素原発が自分の頭のなかに、それを原発っていうのかわかんないけど、発電機かなんかをつけるようになって、ものすごいたくさんのエネルギーを使えるようになるとフル活動できるようになるのかもしれないけど、今はそうはいかない。

そこで進化の過程で発明したのが、スコトーマの原理なわけだ。重要なこと以外は情報処理しない。

情報処理しないひとつのやり方は、知ってるものは見ない。知ってるものは見ないっていうのはどういうことかっていうと、みなさんは俺の顔見ちゃったわけだ。一度顔見ちゃうと二度と俺の顔見てくれないのね。あとは見た気になるだけ。だから、新しいことは新しいから学ぶ、だけど過去に見たものは学ばない。まさに脳の手抜きのひとつの原理ね。だけど新しくないことでも今変化が起こりつつあることは、新しくなる可能性があるから見とく必要がある。変化が起こりつつあるっていうことは今要注意の話じゃない?今要注意なところには情報処理を割くけど、要注意じゃないところには情報処理を割きませんよ、それがスコトーマの原理だと思ったらいい。

だからものすごい単純な言い方をすると、我々はそのとき重要だと思ってることしか見てません、ってことね。

よく俺が、最近やってないけど、コーチングを日本に導入したり、余所の国で初めてコーチングを教える人、1回これロシアでコーチングの講義やった時にも、実際そこに来ていた大学の教授だけど、授業でやったんだけど、本で読んだのかもしれないけど、みなさんがもしも自分で、腕時計1個くらい持ってるでしょう、最近さ、携帯だとどう見ても真っ黒だから、あの、練習にならないから腕時計持ってる人ね、腕時計ない人は壁でもいいよ、今見ないで腕時計の絵を書いてほしいわけだ、あの、映像を止めて、書き終わるまで。

俺はここに腕時計あります。映像を止めて今書いたつもり。そうすると俺も過去書いたことがあるんだけど、今出すよ俺の腕時計、別にわざわざこのために出したんじゃなくてたまたましてる時計ね、俺の自慢のロレックス・デイトナ・クロムハーツ・ダイヤモンドバージョン。だから併せて、スラッシュにおそろいを上げたダイヤモンドバージョン・クロムハーツを、スラッシュにおそろいを上げたのはどっかで話聞いたかもしれないけど、そうすると俺はこの絵を書こうとするときに、よく俺やっちゃうのはさ、数字の1、2をローマ数字だったっけ…、アラビア数字だったっけ…、ってすごい悩んで書くんだ、見ると数字書いてねえわ(笑)。で、ここのタコメーターのとこがさ、400から始まるのか300から始まるのかさ、よくわかんないでしょ、丸を書くときさ、デイトナっていうモデルなんだけど、この丸が下にあって3つ丸があるんだけど、上だっけ…、下だっけ…、ロレックスって書いてあるからやっぱ下だな、でも数字なんだっけ…、って結構書けない。

だからみなさんも、その、今ね、映像を止めて、だからもしも腕時計がなければ毎日見てる時計があれば置き時計でも壁時計でもいいけど、書いてほしいのね、別にデジタル時計でもいいけど。まあ、腕時計が一番例としてずっとコーチングでやりやすいのは、多くの人は昔は、スマホになる前はさ、みんな腕時計してたからね。だから70年から、1970年から長いコーチングの歴史の中で、よく最初にスコトーマを教えるときに、自分の腕時計の絵を時計を見ないで自分で紙に書いてくれ、それを今みなさんは画面を止めてやってくれたはずなのね、そうして採点をするわけだ。自分で、腕時計をみながら。

そうすると結構間違えてない?大体の人は、俺もさ、アラビア数字だっけ…、ローマ数字だっけ…、って考えながら見て、あれ俺の数字書いてねえわ(笑)、書いてあるデイトナもあるんだけどそのへんに、そのへんの金色っぽいやつ書いてない?これも書いてねえわ(笑)、ますます怪しいわ。

そうすると採点したらさ、結構基本的な間違いを皆さんしてませんか。それは何故かと言うと、時計というのは、みなさんに時間を教えることが重要な機能だから、買うときとかはさ、特にデザインとかめちゃくちゃ拘るかもしれないし、俺なんかはこだわり半端じゃないのね、みなさんもそのへんの覗いてもらえるとわかるように、だけど、一度付けちゃうとあとは時間を見ることが重要、わかる?時間を見ることには使ってるけど、もはや日々見てても、デザインさえも見てないんだよ、すごくない?これがスコトーマの原理。

じゃあ、あの、時計を見ないでね。さっきさ、自分で絵を書いてもらって、採点したよね、そのときに、採点したときに、時計の長針と短針が何時何分を指していたか、今思い出してほしいんだ。と、意外と、あれ何時何分だったっけ、って思い出せないことが多い、でもさ、採点するときは思いっきり時計見てるから何時何分か見てるじゃん。でも今度は時間が思い出せなくなる。なぜかというとそれは俺が採点してね、って言ったから。

これPX2っていう子供向けに教えるときはユニットで、”誰の言うことに耳を傾けるか”ってユニット、わざわざ使うのね。そのときに文部科学省に、教科書検定テキストに入れづらいとは思うんだけど、権威の言うことを聞くな、もしくは権威の言うことには気をつけろ、って小学生に教えたりするからなんだけど、俺が権威だったわけだ。
俺が時間を見て下さい、っていえば見るけど、そうじゃなくて採点して下さい、って俺が言ったでしょ。その権威のいうことに耳を傾けて皆さん採点するということに作業したから、そのとき時間を見るということはやってないわけだ。そうするとちゃんと時間が消える。

だから子どもたちに権威の言うことを聞いていると本当に重要な情報を実はみなさんは見損ねている、聞き損ねているんですよ、っていうことでスコトーマの原理を教えたりする。

そのためのユニットとして本当に”誰の言うことに耳を傾けるか”、権威っていうとさ、もう学校の先生は入れてくれないから。”誰の言うことに耳を傾けるか”、そうするとお父さんのお母さんの言うことを聞いて、君はなんとか大学がふさわしいっていうと、自分に本当にふさわしい大学がわからなくなり、その前に大学行かなくてもいいかもしれないことも見えなくなるし、その進路指導の先生の言うことだけ聞いてると自分の進路で本当に自分の行きたいところが見えなくなるのは、人の言うことに耳を傾けた瞬間に自分にとって重要な事が自分じゃない人が重要だといったことに変わるわけだ。その瞬間に見える世界が変わっちゃいますよって。

これがスコトーマの原理のこわいところ。

それは時計の絵を描く実験をやってみると、多くの人が、ロシアの先生一発でハマって(笑)。権威の言うこと聞くの慣れてんのかなって(笑)。あとでロシアの先生怒ってたけど、君のいうことは聞かないといけないと言われてるんだ…、その先生たちを説得するのに3日4日かかったけど。大学の教授、3日4日かかって最後4日目くらいに若い大学先生がさ、高校とかで教えてるだけど、涙を流して「先生の言うことがやっぱり正しいです。わたしはこれからもっと子どもたちのことを考えます。」って言ってくれるときは俺も超嬉しかったけど。だからまさに権威ということが重要な社会、日本もそうだけど、儒教社会で、そういうところは、権威の言葉でたくさんのものが見えてないんですよ、ってことを教えるためにもスコトーマの原理って使うのね。

もしくはものすごい簡単で俺がよく言う例なんだけど、すごい昔だよね、日本でBMW1シリーズっていう車が発売されたのね。当時だよ、それまではなかったのね。そのとき車好きの知り合いが「苫米地先生、」、俺はBMWの3シリーズに昔乗ってたことがあるのね、「BMW1シリーズどう思いますか?」、って言うからその時出た1シリーズ、今は3シリーズはV6に変わってたと思うんだけど、車に詳しくない人は置いといてね、そんときの3シリーズはストレートシックスってやつね、インラインシックスとは違うやつね、違うV6じゃない、直6ってやつね、V型になってない6気筒の3シリーズに昔乗ってたのね、1シリーズはそれと同じエンジンが載るわけ、リッターが違うだけで。そうするとVMWのインラインシックスってすごいいいんだよ、回転めちゃくちゃ上がるだぜ、みたいなさ、俺がスゴイ褒め称えて、1シリーズを褒め称えてた時があるんだけど。それだけの話だよ。

それで1週間後に彼に会ったんならば、「苫米地先生、最近東京でBMW増えましたね」、って言われたのね。いや増えてねえよ、1週間じゃ(笑)。それはなぜかっていうと彼は、1シリーズに興味を持ったわけだ、何かで言われて、俺が3シリーズの乗っててね、インラインシックスいいよって言ってたときに同時に今の3シリーズはV6でとかBMWの7シリーズの当時あったんだけど、今もあるか、そういう話をしてるとBMWに興味を持っちゃったんだよ。で彼はきっとさ、彼の予算だと1シリーズにするか3シリーズにするか悩むみたいなんじゃないの、カタログとか見てBMWに興味を持った瞬間に東京の街を歩いてるとBMWが増えちゃったの。実際は数増えてないよ。BMWに興味ない人は、BMWが走ってることさえ気が付かない。

それはそうだよね、みなさんがフェラーリ好きがフェラーリほしいなって思った瞬間に、東京にすげぇフェラーリいるんだって今時気づくんだ。昔から世界中で言われているのは、旦那は奥さんが妊娠すると、街にベビー、赤ちゃんがいっぱいいることに気がつくのね、そして赤ちゃんが生まれて、ベビーカーが必要になると、街中にベビーカーがいた事に気がつくのね。実際はベビーカーの数増えてないし、いつもいるんだけど、だけど奥さんが妊娠するまではベビーカーの存在さえも認識してないし、特に生まれちゃってベビーカー必要になるといっぱいベビーカーが見えてきちゃって、ベビーカーの中のここのボタンを引っ張ると畳むとか、こうしたら畳むとか、ものすごい細かい機能まで見えるようになってくるわけね。

それも全く同じ。重要だと思っていないことは、我々は認識できない。それもその時その時で変わるのね。

あの、コーチングでよく言うのはさ、さっきの赤ちゃんの例で言うと、赤ちゃんが生まれました、そうすると、お父さんとお母さんの間に赤ちゃんが入って川の字で寝てたりするわけだ、そのとき夜中に赤ちゃんがオギャーオギャー泣くとお母さんはぱっと目が覚めるわけだ。お父さん熟睡。ってことは聞こえてないわけじゃないわけだ。それはお母さんの仕事で自分の仕事ではない。自分の役割ではないと思うと聞こえなくなるということ。これもスコトーマの原理。

その重要性というのは、自分にとっての役割としての重要性だと思ったらいい。自分の存在。だからお母さんがいなくなっちゃったお父さんは、子供がオギャーって泣くとすぐぱっと目が覚めるのね。その瞬間役割に変わったから。それがスコトーマの原理で、永続的に何がって決まってるわけじゃなくて、その時その時で変わる。自分の社会に対する役割によって変わっていく。そしてなんて言ってもその多くの情報は外から入ってくることが多い。だから子供向けには誰の言ういうことに耳を傾けるかっていうユニットがわざわざPX2にはあるのね。これは全部スコトーマの原理。

じゃあ自分がさ、こうなりたいっていう生活をしてこうなりたいって生きているときに、もしもゴールをさ、現状の中にゴールが設定されている場合、現状というのは何で出来てるかっていうと今見えてるものでしょ。今見えているものってことはさ、今までの自分が重要だと思ってきたことじゃん。今までの自分が重要だったことが見える。そして、実は見えてもいないんだけど、脳の手抜きで過去に見たものは見た気になるだけ。だから見てもいないで、それまで昨日までの自分が見てきたもので今日があるわけ。昨日までの見てきたもので明日があるわけ。ってことは明後日いらなくない?

実際にルー・タイスの組織とアメリカの政府機関が実際に統計を取ってみた時、リタイアした人の平均寿命が1年半っていうデータが取れてるわけだ。リタイアっていうのはアメリカの場合はゴールを達成しちゃった場合か、ゴールを諦めちゃった場合か両方だよね。リタイアしちゃったってことはさ、現状をそのまま維持すればいいってことじゃん。リタイヤする前はこうなりたい、ああなりたい、っていうゴールを持って生きてきたわけだけど、リタイアしちゃったらゴールがなくなるわけだ。ゴールがなくなった瞬間に目の前の世界は昨日までの自分が見た世界でいいわけだ。脳の手抜き原理。ってことは明日いらなくなるじゃん。、、、死ぬんだよ。実際1年6ヶ月で死ぬんだぜ。だから長生きするためにも人間はゴールを持たなきゃいけないんだよ。もちろんゴールをもたなかったら毎日、同じものしか見えない。ほんとに明日がいらない世界になる。それがいいです、っていう人は置いといて。ただし、それでも1年6ヶ月で死ぬんでリスクありますよって。

じゃあゴールとは何にしたらいい、っていうときに俺がいつも現状の外に設定しろっていうのはスコトーマの原理そのものなの。

現状の中にゴールを設定したのでは、ゴールは意味のないもの、見えないじゃん。なりたい自分になりようがないじゃん。単に昨日と同じ明日も探すだけで。そしてその結果、1年6ヶ月で死ぬだけで。まあ統計上はね。現状の外にゴールを設定した瞬間に、現状の外というは、ゴールが本当に自分がほしいものじゃないとだめだよ、自分が欲しいものっていうのは、明らかに重要な事でしょ。現状の外に自分が欲しいゴールを設定した瞬間に昨日までの風景じゃ足りなくない?重要なものは今まで見てないものが見える。

そうすると何が見えるかっていうと、実はBMWが街中にあるように。街中にベビーカーがいるように、街中に実は妊婦がいるのね。最初に言った説明はあまり正確じゃなくて、奥さんが妊娠すると街中に妊婦がいることをまずは知るんだよ。簡単に言うとね。そしてベビーカーに興味を持つから。街中に妊婦がいることに普段は気づいてないのね、スコトーマで。そして奥さんが妊娠したことで、あれ街に妊婦がいるじゃん、って話になるわけね。そして子供が生まれた頃に街中にベビーカー結構いるじゃん、ってなるのがおそらく正確な説明だよね。そしてベビーカー買うことになると、街にいるベビーカーのボタンの配置とかも見え始めるようになる、それが正確は説明だと思うけど。まさにそれはゴールを設定するからでしょ。赤ちゃんにベビーカー欲しいね、っていうゴールが設定されるから、ゴールが、売ってる店までわかる訳だ。ルー・タイスがよく言ってたのは、日本の新聞にはそんな広告出てないんだけどアメリカの新聞にはよく電気屋さんの広告がいっぱい出てるんだよ。そういうとき、ブルーレイプレイヤーが欲しいと思うと、ルーはブルーレイって言ってたからちょっとハイテクでしょ笑、DVDの時代に、ブルーレイプレイヤーが欲しいと思うと、突然新聞の折込広告とか新聞の下の段広告にブルーレイを売ってる店が街中にあることを知る、って言ってたよ。日本はブルーレイは新聞に載ってないと思うけど、アメリカはローカル新聞だから実際電気屋さんが宣伝出してたりするからね、それまさに同じだよね、スコトーマの原理。

ゴールを設定することによって見えてくる。ゴールがないと見えないんだよ。ただしゴールが現状の中だと、もう脳は見ないのね、だって昨日の自分と同じ自分でいいんだったら、ゴールを設定したって、もう過去に見ました、だもん。

一度みた俺の顔はもうみんなは二度と見てくれないってことね。ってことは現状の内側では何も見えないじゃん。ゴールが。そして1年6ヶ月で死ぬだけじゃん。ところが、ゴールを現状の外側においた瞬間に重要なものが変わるわけだから、昨日までの自分が重要だと思ってたことじゃなくなるわけだから。その瞬間に見えるわけ。

そうするとBMWとおんなじで、ゴールを達成するために必要なことは実は街中にある。毎日自分に語りかけてくる。それ今まで重要だと思ってなかったから見えなかったけど見えるんだ。見えたらつかめばいいだけじゃん。掴みに行かなくちゃいけないけど、自分の欲しいものをゴールに設定するんだから掴みに行くに決まってんじゃん。

だからどうやってゴールを達成するんですか、っていうとものすごい単純な原理で現状の外側にゴールを設定したら、それまで見えなかったゴールの達成の仕方が見えてくるわけ。あとはつかむだけ。

ルー・タイスがよく言ってたのは、どうやってゴールを達成するんですか、って、現状の外側にゴールを設定して、「Invent on the way」っていつも言ってたからね。「やりながら発明する」だよ。だってやり方はわかんないもん。現状の内側だったらやり方わかるじゃん。よく経営コンサルタント的なやり方だとさ、3年後はこうでしょ、具体的に目標を立てて、そのあとステップ・バイ・ステップでほらステップ見えてくるじゃん達成しましょう、だと、これダメですよってこと。現状の外側のゴールは、どうやったら達成するか、達成の仕方すらわからないから現状の外側でしょ。だって今まで見えてないんだから。

ゴールを設定する、現状の外側に設定することによって、日々突然見えてくるわけ。そしてそれを捕まえる。そのやり方をその時思いつく。だから「Invent on the way」なのね。だからゴールは現状の外側に設定しなきゃいけない。もちろん現状の外側じゃなければ1年6ヶ月で死にますよ、って話でもあるし。そして逆に何のカラクリもない。現状の外であれば脳のカラクリで勝手に見せてくれて、そしてその結果、どうやって達成するかもそのとき思いつきますよ、それが人間のクリエイティビティにも関わってくるわけね。人間のクリエイティビティの本当の源になるのは現状の外のゴールです、ってことね。そちらのカラクリはカラクリでいっぱい説明するところはあるから、今日はクリエイティビティの分には入らないけど。

「Invent on the way」とスコトーマの原理がよくわかれば、なんで現状の外側にゴールを設定しなきゃいけないかっていうのは、よくわかったと思うし、だからこそ、その、権威の言うことだけを聞いている人たちは、自分のゴールは絶対、達成しようと思っても達成できない、ってことも理解できたと思いますよ。